クイックショナリー誕生ストーリー

クイックショナリーは本を読むために生まれた高速電子辞書。先端のスキャナーで言葉をなぞるだけで、2秒で辞書が引けます。

 Quicktionary(クイックショナリー)の誕生 

話は十数年前、1994年にさかのぼります。イスラエルに、小さな技術系企業の社長で自身も技術屋のお父さんがいました。彼には高校生の息子がいましたが、その息子はどうも英語が苦手。そこで彼は息子のために、英語の勉強の道具をつくってあげようと考えたのです。

「教科書のむずかしい英単語をなぞると、一瞬で訳語が出てくる」。こんな便利ツールが作れないだろうか? このアイディアがクイックショナリー誕生のきっかけです。さて、お父さんは自分の会社のエンジニアと一緒に基礎技術の開発を始めました。やらなければならないことは、たくさんあります。教科書の英単語をイメージデータとして読み込むスキャナー、これをテキスト情報に変換する英文OCRソフトウェア、これを母国語のヘブライ語に変換するための辞書データベース、このプロセス全体のためのOSと半導体…。

2年ほどの時を経て、お父さんの考えたアイディアは1つの製品となり、さらに会社となりました。製品の名前は、訳語が瞬時に出てくるので「クイック」と、辞書の「ディクショナリー」を併せて、「クイックショナリー」になりました。また会社の名前は、魔法を表す「ウィザード」と、技術の連携をあらわす「コミュニケーション」を併せて「ウィズコム」と名づけられました。こうして英語をヘブライ語に変換する、世界初のペン型スキャナー付き辞書「クイックショナリー」第1号機が登場したのです。

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 WizCom Technology(ウィズコム)社の歴史 

ウィズコム社は、1995年7月、お父さんのアイディアを具現化するためにイスラエルのエルサレム市で創立され、1997年7月に「クイックショナリー」の発売を開始しました。

1998年には、世界最大のトレードショーであるドイツのセビットで最優秀製品賞を受賞。イスラエルのOCRの開発メーカーで、会社設立時からのソフトウェアパートナーであった、リガチャー社を買収しています。さらに、1999年には、ドイツ、フランクフルトのノイエンマルクト市場に株式上場。同じプラットフォームでパソコン、PDAなどとの通信機能を持つ、「クイックリンクペン」も発売しました。あわせて、米国、日本等にも現地事務所を開設。2003年には、第2世代のクイックショナリーII(現クイックショナリー2の初期モデル)を発売しています。

現在では、クイックショナリーは累計出荷数100万台を達成。ウィズコム社は、バーコードリーダー・アプリケーションや、中国語対応機種や日本語対応機種(クイックショナリー2漢字リーダー)を開発するなど、精力的に活動し、着実にその実績を残しているイスラエルのハイテクベンチャーカンパニーです。